健康診断とは
診察および各種の検査を通じて健康状態を評価し、健康の保持や、生活習慣病をはじめとする疾病の予防・早期発見に役立てることを目的としたものが健康診断です。
当院は、平成20年度より、法律で決められた「特定健康診査(特定健診)」をはじめ、労働安全衛生法に基づく「雇入時の健診」や「定期健診」などの企業健診のほか、適宜「自費健診」も行っています。
特定健康診査について
当クリニックでは「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づいた、「特定健康審査(特定健診)」を平成30年10月から行う予定です。
特定健診は、私たちの健康をおびやかす、がん・心臓病・脳卒中・糖尿病などの生活習慣病への罹患リスクを高くするメタボリックシンドロームを早期のうちに発見するための健康診査になります。日頃の健康管理のためにも「特定健診」は受けるようにしてください。
なお特定健診を受けた後、健診結果のうち肥満・血圧・脂質・血糖と問診票の結果から、その必要度に応じて、特定健康保健指導を実施します。
雇入時の健診、定期健診
雇入時の健診および定期健診の主な内容は以下の通りになります。
雇入時健診
事業者は常時使用する労働者を雇い入れる際は、その労働者に対して、下記の項目について、医師による健康診断を行わなければなりません(労働安全衛生規則第43条)。
- 既往歴、業務歴の調査
- 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
- 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
- 胸部X線検査
- 血圧の測定
- 貧血検査(血色素量、赤血球数)
- 肝機能検査(ALT、AST、γ-GT)
- 血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
- 血糖検査(空腹時血糖、またはHbA1c)
- 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無の検査)
- 心電図検査
定期健診
事業者は年に1回(深夜業や坑内労働などの特定業務従事者は年2回)以上、定期的に下記項目の健康診断を行わなければなりません(労働安全衛生規則第44条)。
- 既往歴、業務歴の調査
- 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
- 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
- 胸部X線検査、および喀痰検査
- 血圧測定
- 貧血検査
- 肝機能検査(ALT、AST、γ-GTの検査)
- 血中脂質検査(LDL コレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
- 血糖検査(空腹時血糖、またはHbA1c)
- 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無の検査)
- 心電図検査
※身長・腹囲、胸部X線、喀痰、貧血、肝機能、血中脂質、血糖、心電図の各検査については、医師が必要でないと認めた場合には、省略することができます。
自費健診について
健康診断を目的として検査を受ける場合(何かしらの症状が無い時)は、健康保険は適用されませんので「自費」(※ただし、検査項目は自分で選択することは可能)となります。
なお、自費健診の結果、何らかの病気が発見された場合には、以後、その病気の診療には健康保険が適用されます。
横浜市の特定健診
対象者
- 横浜市国民健康保険に加入している方で、当年の4月1日~翌3月31日までに40歳~75歳の誕生日を迎える方
- 当年4月2日以降に横浜市国民健康保険に加入した方で、翌年3月31日までに40歳~75歳の誕生日を迎える方
受診方法
受診券が市から送付。それを持参して横浜市国民健康保険が委託した健診実施機関において受診(直接、お電話にてお申込みください)
費用
無料(平成30年4月より自己負担額が無料)
健康診査項目
基本項目
- 問診(自覚症状・既往歴等)
- 理学的検査(視診、胸部聴打診、腹部触診)
- 身体計測(身長、体重、肥満度(BMI))
- 血圧測定
- 尿検査(糖、たん白、潜血)
- 血液検査(中性脂肪、HDL-コレステロール、LDL-コレステロール、GOT、GPT、γ-GTP、クレアチニン、尿酸、空腹時血糖、ヘモグロビンA1C)
- 腹囲
医師が必要と判断した場合に受ける検査項目
- 循環器検査(心電図検査、眼底検査)
- 貧血等検査(ヘマトクリット値、赤血球数、ヘモグロビン値)
横浜市の高齢者健診
対象者
横浜市に住所を有する神奈川県後期高齢者医療制度被保険者の方
(75歳以上の方、65歳以上75歳未満で一定程度の障害の状態にあると広域連合の認定を受けた方)
受診場所
横浜市健康診査の実施に協力する医療機関(お電話にてお申込みください)
費用
無料
健康診査項目
基本項目
- 問診(自覚症状・既往歴等)
- 理学的検査(視診、胸部聴打診、腹部触診)
- 身体計測(身長、体重、肥満度(BMI))
- 血圧測定
- 尿検査(糖、たん白、潜血)
- 血液検査(中性脂肪、HDL-コレステロール、LDL-コレステロール、GOT、GPT、γ-GTP、クレアチニン、尿酸、空腹時血糖、ヘモグロビンA1C)
- 腹囲
医師が必要と判断した場合に受ける検査項目
- 循環器検査(心電図検査、眼底検査)
- 貧血等検査(ヘマトクリット値、赤血球数、ヘモグロビン値)
*横浜市の健(検)診についての詳細は、「横浜市」のホームページをご覧ください。
横浜市の肝炎検査
対象
過去に肝炎ウイルス検査を受けていない市内在住の方
特に検査をお勧めする方
- 1992年(平成4年)以前に輸血を受けた方
- 大きな手術を受けた方
- 血液凝固因子製剤を投与された方
- 臓器移植を受けた方
- 薬物濫用者、入れ墨をしている方
- ボディピアスを施している方
などは、一般の方よりも肝炎ウイルスに感染している可能性が高いと考えられますので、検査を受けられることをお勧めします。
検査項目
B型肝炎ウイルス検査およびC型肝炎ウイルス検査
(検査内容は問診・血液検査です。)
費用
無料
横浜市の大腸がん検診
検査内容
便検査
費用
600円
前立腺がん(PSA検査)
検査内容
血液検査
費用
1,000円